まだ見ぬあなたに野の花を
(Japanese edition of To Sir Phillip, With Love)
Book 5 of the Bridgerton Series
これが最後のチャンスかもしれない。どうか、あなたが想像どおりの人でありますように…。1824年5月の夜、ブリジャートン子爵家の次女、エロイーズはひとりロンドンの舞踏会を抜けだし、誰にも行き先を告げずグロスターシャーへ馬車を走らせた。会ったこともない文通相手で、野の花の押し花をくれたサー・フィリップの元へ。親友の結婚にショックを受けたエロイーズは、彼となら真実の愛を手に入れられるのではないかと無茶な賭けに出たのだった。一方のフィリップは自分への愛ではなく、ふたりの子どもたちのよき母親となってくれる女性を求めていた。手紙を通じてエロイーズが妻になってくれないかと願ってはいたが、美しくない老嬢に違いないと思っていた。やがて到着したエロイーズは、手紙の中では美しい言葉をつむぐフィリップの無口さに驚き、フィリップもまた突然現れたエロイーズの愛らしさと快活さに戸惑う。想像を越えた出会いをしたふたりだったが…。大人気「ブリジャートン」シリーズ